今回はUI(ユーザーインターフェイス)について考えていきたいと思います。
さて、UIとはいったいどのようなものなのでしょうか?ユーザーインターフェイスということばから、その多くはスマートフォンの画面が使いやすいとか、WEBサイトが直観的で分かりやすいとかを考えがちですが、人が触れる全てのものには大なり小なりUIが検討されているのでは?と感じる今日このごろなのです。
今私はキーボードを使ってこの文章を打っていますが、このキーボードもメーカー各社によって微妙に配置やボタンの大きさが異なりますよね。
相応の考え/設計思想があってのプロダクツですので、当然使いやすいと感じていただけるようにここにもUI思想が色濃くあるのではないでしょうか。
使いやすい、分かりやすいがUIの基本形?
新たな商品やサービスは、それを手にするユーザーにとって未知なものですね。
「優れたUIを提供しよう」と考えた場合、使うシーンや年齢層などをもとに検討が始まるようです。
例えば車の例を見てみましょう。
速度計などがある運転席前の機器類、コンパネ(コントロールパネル)といったりしますが、ここでもUIの概念が取り入れられているような気がします。
ファミリーカーですと、おうおうにして運転席から真正面に見える機器は速度計です。
「今何キロで走行しているのか」という重要な情報を表示する機器がストレスなくすぐ確認できる位置に設置されています。
一方、スポーツカーはといいますと、真正面に位置するのは速度計ではなくタコメーター(エンジンの回転数が表示される機器)です。
スポーツカーの場合、多くのユーザーはエンジンの回転数がどのくらいかによってシフト(変速機のレベル)を変えることでキビキビした走行を楽しむ、というニーズが強いせいなのでしょう。
UIも種類がたくさん!
ひとえにUIと言いましても、その種類はたくさんあるようです。(勉強になった・・!)
よく耳にするところからご紹介しますとGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)、「グイ」などと言われるものですね。キーボードで文字を入力して操作するCUI(キャラクタユーザーインターフェイス)と対極にあるのがGUIと言えそうです。
マウスでクリックしたり、プルダウンにて選択候補を指定したり、文字入力なくして操作を行える環境のことを言います。一般的に分かり易い!と感じていただけるインターフェイスですね。
Windowsの登場で脚光を浴びるようになりましたが、もともとMacではその前から提供してきたインターフェイスになります。
そのほか、触覚インターフェイスやタッチインターフェイス、タンジブルユーザーインターフェイスというものもあるようです。
学術的にひもといていくともっと種類がありそうですが、ん~、ひとことでいうと「UIは安全で分かりやすいかたちが一番」と言ってしまっても良いのではないでしょうか。(少々乱暴かもしれません、、、)
硬貨が丸いのは究極のUI?
世の中には昔からかたちが変わらないものが多く存在します。
硬貨は金属製で丸い、紙幣は紙製で四角い、そしてどの国もその大きさに大差はないなど、考え出すと面白い気がしてきます。
それにしても、なぜ硬貨は丸いのでしょうか?手で持ったとき多くを一度に持てて取り落とさない形状みたいなところから生まれたのでは?と勝手に思っています。
また、腕時計の文字盤は丸いのが主流ですが、中には四角いものや三角のものもありますね。
個人的には三角の文字盤には違和感をおぼえますが、それがおしゃれだとおっしゃる方もいます。人の好みがどこまでプロダクツに影響するのか興味深いところがありますが、ひとえに使いやすさ、見やすさ、食べやすさ、というものからインターフェイスや形状は自然ときまっていく気がしています。
インターフェイスは触感や見た目も大切?
優れたインターフェイスがあるとすれば、それには触感や見た目も要素としては大切になってくるのでしょう、と思っています。
さわり心地がいいとか見た目が鮮やかというのも大切ですよね。食品でしたら口当たりや食感というものがこれにあたるものなのだと思います。もちろん香りや見た目の素敵さも食欲を促進する大きな要因になります。
たとえば、相手(お客様)に快適な場を提供することを第一としているホテル。UIと言ってよいのかは分かりませんが、適度な高さや重厚感のあるフロントデスクや清潔さを与えるホテルマンの服装、素敵な笑顔や洗練された物腰も広義な意味でのインターフェイスだと思います。
相手にくつろぎや笑顔、利便性や快適さを提供するもの、安全や信頼感を与えてくれるもの、
真のUIとはそういう環境を提供してくれるツールなのだとつくづく感じてしまいました。
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