今回、このまま普及されていくと、Webマーケティングの概念も大きく変わると言われている「MCN(マルチチャンネルネットワーク)」についてご紹介したいと思います。
マーケティングの概念が大きく変わるなんて、Web担当としても抑えておきたいですね。
MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは?
MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、動画クリエイターや、団体が運営する個々のYouTubeチャンネルを複数束ねたネットワークのことを指します。
日本では、再生回数を稼げる動画クリエイター(YouTuber)のマネジメントがメインの会社が多いようです。
簡単に言ってしまうと芸能事務所のようなものですね!
アメリカでは2013年頃から本格的なMCN事業者が誕生し、YouTuberのマネジメントだけでなく動画コンテンツのプログラム制作やプロモーションも請け負う業態が主流となっています。
その流れは日本国内にも広まりつつあります。
なぜMCNが注目されたのか
YouTubeやオンライン動画市場を盛り上げる為にGoogleが作った一つの概念がきっかけです。
短い尺のオンライン動画はYouTuber活躍も相まって、日に日に普及しています。
国境をも越えた今後のメディアのスタンダードとしてオンライン動画を活発化させる為、
MCNは生まれました。
2014年4月に、米ウォルト・ディズニーがMCNの「Maker Studios」を5億ドルで買収しました。
ディズニーといえば、世界規模で人気コンテンツを保有する企業ですが、そのディズニーでさえも、MCNを買収するとなると驚きを隠せません。
記事によると、Maker Studiosの技術と知識を、自社のコンテンツも含めた短編のオンライン動画に活用するつもりだと表明しているそうなので、MCNが今後普及してくると見込んで買収したのではないでしょうか。
MCNの普及でYouTube側と動画クリエイター側のメリットはなに?
MCNが普及するにあたり、プラットフォームを提供しているYoutubeにはどのようなメリットが生まれてくるのでしょうか。
Youtubeとクリエイター側のメリットを調べてみました。
Youtube側のメリット
・MCNの活動により、YouTubeに動画を投稿する新規クリエイターが増える。
・クリエイター支援により、動画コンテンツの質と量がアップすることで、YouTubeへの来訪者、視聴者が増える。
・広告収益が増える。
クリエイター側のメリット
・制作環境やノウハウ、分析ツールの提供、楽曲使用の権利が与えられる。
・クリエイター同士のコラボレーションが可能になり、お互いの視聴者が増える。
・スポンサーとのマッチングの機会が増える。
日本国内のMCNの現状の課題
日本国内でも徐々にMCNに取り組む企業が増えてきていますが、まだ動画クリエイターの数は少ないというのが現状です。
それでは、なにが問題なのでしょうか。
先ほどと同様、MCNとクリエイター側に分けて調べてみました。
MCN側の問題点
・認知度が低い
Youtuberとしてトップクリエイターになり、有名になったクリエイターもいますが、
そのクリエイターを囲うMCN自体の認知は、ほぼありません。
クリエイター側の問題点
・幅広いジャンルのクリエイターがいない
ゲーム実況や商品レビューなどコンテンツ提供が多く、引きの強い動画を作成できるユーザーがまだまだ少ない現状です。
日本では、現状課題が多くありますが、アメリカのように、動画クリエイターを全面的にサポートできるMCNが立ち上がれば、国内でも更に盛り上がるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
MCNには現状、問題点も多くありますが、すでにMCN事業社が大手に買収されるという流れになってきています。
日本国内でも、普及が進み大手企業と提携し、MCNの持つコンテンツ力が今後は拡大していくのではないでしょうか。
今後のWebマーケティングには動画は外せないものとなってきていますので、Web担当者の方は、今一度早い段階で理解すると良いかもしれません。