2013年頃から、ネット上である古いポスターをパロディ化したバナーデザインが大流行しています。
60年以上も昔に作られたデザインが、なぜ今人気なのか?その背景と魅力を調べてみました。
「keep calm and carry on」とは?
日本ではまだまだ知っている人が少数ですが、
「keep calm and carry on」というデザインが、
海外ではかなり前から話題になっています。
これは、第二次大戦中にイギリス政府によって考案された標語で
「冷静に、戦い続けよ。」という意味です。
参照元(ウィキペディア):http://ja.wikipedia.org/wiki/Keep_Calm_and_Carry_On
日本でいう、「欲しがりません勝つまでは」みたいなものでしょうか。
Keep calm and… 次々に生まれたパロディーたち
作成されてから50年以上経つため、著作権は消滅してしまったとのこと。
このデザインに触発され、様々なパロディー商品や広告が出ました。
(出典:http://www.sharenator.com)
こんなクールなものや
(出典:http://www.hellokittyjunkie.com)
おなじみのキャラクターをフィーチャーしたものまで。
今では「keep calm and love ○○(冷静に、○○を愛せよ!)」と、自分の好きなものや言葉を入れて、
それをタンブラーやTシャツにプリントして購入できるサービスまであるそうです。
60年前のデザインが、なぜ色あせず愛されるのか
未だに誰がデザインをしたのか不明という点も、
より一層このデザインをミステリアスにしているのかもしれませんが
人気が出た理由はそのシンプルさとインパクトではないでしょうか。
無駄な装飾は一切なく、闘志を感じさせる真っ赤な背景に
英国としての誇りを感じさせる王冠と力強いスローガンは、一度見たら忘れられません。
ユーザーにインパクトを与え、同時に商品やブランドイメージを焼付けられるような
バナーを作ることは、デザイナーにとって永遠の課題です。
そこで私も、下記を座右の銘として、
さっそくデスクトップに設定しました。
(出典:http://www.keepcalm-o-matic.co.uk/)
皆さんもぜひ、オリジナルのkeep calm…を見つけてください!