世の中にはたくさんのマーケティング手法がありますが、次から次へと新しい概念が出てきてどれから手を付けて良いのかわからなくなってしまった…なんてことはありませんか?かく言う私も迷うことがあるのですが、そんなときは基本に立ち返るのが一番。マーケティングをあまり知らない人も、プロのマーケッターも今一度マーケティングについて考えなおしてみませんか。
マーケティングとは何か
そもそも、マーケティングというのは何のためにあるのでしょうか?
実はマーケティングはとても身近な物です。意識しないと気づけませんが、世の中はマーケティングであふれかえっており、イメージ的には我々が今呼吸している空気と同じくらい、そこら中に満ちあふれています。
特に街なかはマーケティングの主戦場。
道端に置かれた黒板に洋食屋さんのメニュー、きらびやかなウィンドウディスプレー、漂ってくる焼き鳥屋さんの香り、オープンカフェのお洒落な雰囲気、配られる試供品やポケットティッシュ、垂れ幕や旗。隣り合う店舗同士がマーケティングでしのぎを削っています。
また、街中で無くともマーケティングは行われています。それこそあなたの心の中にまで…。音楽を聴いただけで思い出す企業名・商品名、ふと食べたくなるいつものヤツ、これら全てはマーケティングによる産物です。
端的に言うと、「売り手が、お客さんにたくさん商品を買ってもらうための活動」これがマーケティングです。
構造をシンプルに理解する
わかりやすくするために、恋愛物語風に例えるとこんな感じです。
マーケティングには3人の登場人物がいます。
主人公、ツンデレ美少女、イケメンライバル。この3人だけ。
シンプルですね。
主人公は売り手、ツンデレ美少女はお客さん、イケメンライバルは競合企業です。
このイケメンライバルはなかなか手強く、主人公と同じくツンデレ美少女を狙っています。しかも、通常複数人いるのでかなり面倒です。
一方のツンデレ美少女は、ツンデレなだけになかなかやっかいな性格で、自由奔放勝手気まま、なかなかこっちを向いてくれない上に移り気な人ですが、ひとたびスイッチが入るとデレる可能性も持っています。
主人公は、邪魔もののイケメンライバルを倒し、ツンデレ美少女を振り向かせ、デレさせればOKというわけです。
イケメンライバルを倒すために…、また、ツンデレ美少女を振り向かせるにはどうすれば良いのでしょうか?
そうです。まずは彼らのことをよく知らなければなりません。
敵を知り、また、女心を知らなければ効果的な行動がとれませんよね。
つまり、競合調査とターゲット(顧客)分析です。
では、イケメンライバルに勝つためには、どんな調査を行えば良いでしょうか。
一つは、イケメンの弱点を探ることです。イケメンの弱点を知っていれば、ツンデレ美少女にアプローチするときに必ず役に立ちます。
手強いイケメンの場合、弱点が見当たらない事もありますが、そんなときはイケメンとは別の長所を自分の中に見つければよいのです。
そして、イケメンの強みも知る必要があります。
相手の武器がわかれば、打ち返すか避けるかの対策も考えられます。
知らずに飛び込んで返り討ち…なんてことは避けたいですよね。
イケメンとツンデレ美少女の接点も調べておきましょう。
イケメンと美少女が会うタイミングに自分が割り込むことで優位に立てるかも知れません。
もしくはイケメンよりも接点を多く作ることで勝てる可能性もあります。
要は、イケメンよりも自分の方が魅力的にツンデレ美少女に映れば良いので、そのための情報集めをするということですね。
一方のツンデレ美少女ですが、可能な限り詳細に知っておいたほうが当然有利ですので、とにかく細かく調べます。
服の趣味、音楽の趣味、好きなタレント、どんな色が好きで、今一番興味がある物は何か。
朝は何時に起きて何を食べ、どんなテレビを見みて、どんな交通機関を使ってどこに移動するのか………
……ヤバイです。偏執的なストーカー並ですが、手強いイケメンに勝つためには必要な事なので、とにかく調べ尽くしましょう。
コレを知ることで、どこで、どのタイミングで、ツンデレ美少女にアプローチするのが一番効果的なのか、イケメンを出し抜けるのかを割り出すことが出来ます。
これは実際にマーケティングをする上で一番重要な初動部分です。
調査結果によっては諦めて、別のツンデレ美少女にターゲットを変える必要があるかもしれません。
調査して情報が充分に集まったら、戦略を練るわけですが…
それは又次回。
お楽しみに!