HTML5とは?
インターネット上のWeb サイトを構築する言語、HTML の最新版「HTML5」がもうすぐ発表されます。
まず「HTML5」の目的は「どのブラウザでもWeb ページが同じように見れる」というところにあります。現在のHTML4 がベースのWeb ページではブラウザによってWeb ページの見え方が違ったり、プラグインが無いと見れないという問題が発生しています。
「HTML5」はそのような問題を改善するためにバージョンアップが進められています。
「HTML5」にはFlash やSilverrlight などの再生ソフトが無くてもWebブラウザ上だけで動画や音声の再生ができるといった大きな特徴があります。
動きのある映像が、動画やFlash を使わずに表現できるのです。
一例として、動画サイトYouTube にて実験的なデモサイトが公開されています。
このデモサイトではFlash を利用しなくても動画の視聴が可能となっており、 Flash 版よりも快適に見れるのでは?と話題になっています。
「HTML5」は対応されたブラウザでなければ見ることはできません。現在の対応状況はどうなっているのでしょうか?
シェアが高いブラウザを挙げると、InternetExplore8以降、FireFox3.1 以降、Opera9.6 以降、Safari3.0以降で「HTML5」の閲覧が可能になっています。
正式発表はまだなのですが、各ブラウザとも、先行して対応するなど「HTML5」の普及が徐々に進んできていると言えます。
テレビとネットの融合
地上デジタルテレビ放送へ完全移行するまで残り1年を切りました。
そんな中、「HTML5」対応ブラウザをテレビに搭載するための取り組みが進められています。
「HTML5」対応のブラウザを搭載することで、テレビでも現在のPC とほぼ同じようにWeb サイトを閲覧することが可能となり、より生活に密着したオンラインサービスが 生まれることが予想できます。最近の流行でもある「続きはWeb で」というテレビCM から、ダイレクトにWeb サイトへと誘導することも可能となるでしょう。
現在は、PC 特有のマウスの動きをテレビでどのように表現するのか、ユーザーに広く受け入れられるのはどのようなコンテンツなのかといった研究が行われています。
新たなビジネスモデルの誕生が、間近に迫っていると言えます。