年々とインターネットの普及率が上昇していく中で、Webアクセシビリティという言葉を最近よく耳にします。
ただ、「それが何を示すのか」「どうすれば良いのか」わからない方も少なくないはずです。
そこで今回は、「Webアクセシビリティ」についてご紹介したいと思います。
Webアクセシビリティとは
そもそも、Webアクセシビリティとは何なのか、簡単にご説明したいと思います。
“Webアクセシビリティとは、主に高齢者や障害者など身体に障害や不自由のあるWeb利用者に配慮したホームページ
などのWebサービスを提供し、アクセスした誰もが容易に情報を共有できる 状態にあることをいいます。”
※上記参照 JAWAA
簡単に言うと、どのような状況であろうとWebコンテンツや機能を十分に利用できるサイトのことを言います。
Webアクセシビリティの重要性
では、Webアクセシビリティの向上が求められているのはなぜでしょうか・・・。 それは、そのサイトの利用者・コンテキスト・デバイスの多様化してきているためです。 どのように多様化してきているのかまとめてみました。
利用者の多様化
・大人
・子供
・障害者
・高齢者
・機械
コンテキストの多様化
・両手が塞がっていて使えない
・直射日光の反射でまぶしい
・手が汚れて触れない
・電車の中で音声出力ができない
・画面の故障
デバイスの多様化
・画面サイズの種類がたくさんあるデバイス
・タッチパネルのデバイス
・キーボードがないデバイス
・マウスがないデバイス
・音声入力デバイス
・指圧デバイス
など、インターネット普及率に伴い、利用ユーザーも利用デバイスも利用環境も以前に比べて増えています。 そのため、どのような状況下でも利用・操作可能な代替手段が求められているのです。
Webアクセシビリティのポイント
Webアクセシビリティのポイントは3つあります。
人が理解しやすいこと
当たり前のことかもしれませんが、その「当たり前」が抜け落ちていることが多くあります。 例えば、画像にテキスト情報(alt属性)をつけているかや、ページタイトルは内容がわかりやすいものを短く簡潔に なっているかが挙げられます。
機械が理解しやすいこと
使うのは人間ですが、それを動かすのは機械(システム)です。
機械にとってよくないことは、人間にも影響があります。
例えば、Javascriptを記載した際に、簡易的な書き方があるにも関わらず、それを知らずにとても複雑な
ソースを記述したとします。
その場合、機械側は読み込むのに時間がかかります。
そのため結果的に、ページの表示速度に影響があるのです。
複数の手段があること
前述でも記載しましたが、コンテキストにより様々な状況があります。
手が使えない場合もあれば、音が使えない場合もあります。
これは、環境だけではなく障害者にも該当します。
その場合に、複数手段があることが重要です。
手が使えないのであれば、声で。耳が使えないのであれば目で。といったように利用・操作可能な代替
手段が存在することWebアクセシビリティのポイントになります。
まとめ
海外では、法律で義務化が進められているほど、とても重要視されてきています。 いずれは、日本にもWebアクセシビリティの義務化がきてもおかしくないほどです。 Webの普及率も年々増加しており、様々なデバイスも登場してきております。 そんな状況下では、制作者は最低限のWebアクセシビリティの対応は必須なのではないでしょうか。 ぜひこの機会に、Webアクセシビリティと向き合っていただければと思います。