ナビゲーションとはウェブサイトにおいては、
ユーザーを目的の情報へとスムーズに導くための機能のことです。
膨大な情報の中から目的の情報を探すとなった場合に、
ナビゲーションはウェブサイトにおける必須の機能といえるでしょう。
今回はナビゲーションを設計する際、おさえるべきポイントについて考えてみたいと思います。
ユーザービリティとファインダビリティ
ナビゲーションの使い方としては、見るだけでなく、クリックするという行動も
必要となります。
そのためナビゲーションは「見る」、「使う(クリックする)」という
2つの行動を考慮した作りにする必要があるのです。
ナビゲーションには共通の考えとして、ユーザビリティ(使いやすさ)を
考慮した設計が大切だと言われますが、ファインダビリティ(見つけやすさ)も考慮する必要があるのです。
この2つのことはウェブサイト制作においても当てはまります。
どちらか一方を満たしていれば良いというわけではなく、
ユーザビリティ、ファインダビリティの両立が必要になるのです。
ハンバーガーメニューから見るナビゲーション
例えば、ナビゲーションを「見る」という行為に比重を置いたサイトにする場合、
画面中央に大きく表示することでそれは満たされるでしょう。
ナビゲーションを「使う」という行為に比重を置いたサイトにする場合、
ページを移動する際にナビゲーションをクリックしたときにはじめて表示することでそれは満たされます。
少しわかりやすく例を出すとモバイルサイトなどでよく用いられるハンバーガーメニューです。
ハンバーガーのように見える「三」のマークアイコンのことです。
画面幅が狭いスマートフォンでは、情報をできる限りコンパクトにする必要があるため、
ナビゲーションの集約という考えで設計した結果である一方で、
そこにナビゲーションがあるという規制概念が浸透してきたからこそ、成立した仕様と考えたほうが良いでしょう。
ナビゲーションのまとめ
先ほど例に挙げたハンバーガーメニューはモバイルサイトの画面内にコンパクトに表示することができ、
デザイン面でも優れています。
しかしクリックをしなければナビゲーションを見ることができないということは、
「ファインダビリティ」の考慮を考えると少しユーザーのリテラシーに頼っているところがあるのかもしれません。
たとえば、ハンバーガーメニューの「三」というアイコンだけではなく、「メニューという文字」を入れるだけで、
「ファインダビリティ」の問題は解消することができます。
このように、ユーザビリティ、ファインダビリティを両立させたナビゲーションこそが
ユーザーフレンドリーな設計であると言えるでしょう。