普段何気なく見ているWebサイトですが、知らず知らずにリニューアルをされていますよね。
人気サイトであってもマイナーチェンジから大幅なリニューアルまで毎日、何かしら変化しています。
でも、不思議なことに変更があったことにも気付かず使い続けてしまっているサイトも中にはあるのではないでしょうか?
今日は「Webサイト」の昔の姿を見ることが出来るInternet ArchivesというWebサイトを紹介したいと思います。
10年以上も前のWebサイトでもアーカイブ化されている
このInternet Archivesですが調べると1996年にアメリカで設立された非営利の団体です。
その当時から電子資料を保存し、研究者や歴史家、学会のためにアーカイブ化されたインターネットライブラリを構築することを使命にしているようなので私たちが作ったWebサイトなどもすべてこのアーカイブに保存されているようです。
「歴史遺産」という観点で過去に作られたWebサイトも保存されているとのことなので、価値あるサイトも中には出てきたりするのかなと勝手な期待もあったりします。笑
有名サイトの10年前を見てみよう
過去のWebサイトを見たいときは、下記のサイト(https://archive.org/)の検索窓にサイトのURLを入力するだけです。
早速入れてみましょう。
今回は私がよく買い物で使っているAmazonのサイトを入力してみます。
入力後は下記のような画面が出てくると思います。
一番古いもので、2000年のデータからありますが私の環境で見た時は2001年のところからしか見れませんでした。
それでも10年以上も前のWebサイトのデータが残っていましたので、すごいですね。
ちなみに、日付をクリックしたときに出てきた画面は以下のようなものでした。
おお!確か当時はこんな画面だった気がします。
懐かしい感じがしますねぇ。
商品をクリックしてみると・・・
商品詳細ページも当時の状態で見ることができました。
あれ?でもこの商品詳細ページの画面をよく見るとそんなに画面のインターフェースなどは変わっていないかもしれません。
今現在のページだと下記のような画面になりました。
国内の人気ECサイトも見てみましょう
次は楽天サイトを見てみようと思います。
また、同じようにアドレスを入力して見るとなんと1997年!?
これはInternet Archivesが設立して間もない頃からデータが取られていたようですね。(すごい・・・)
楽天のロゴは確かにありますが、当時はこんなサイトだったのですね。
商品が出てくるよりも、お店の一覧が出てくるところが市場っぽい感じを醸し出していますね。
これは、これで当時としては良かったのかもしれません。
東急百貨店が、当時の楽天に出店した時はこんな感じだったんですね。
まだ、商品の羅列ぐらいで画像はインターネットの回線がまだまだ遅かった時代なのでそこまで多く出せなかったのかもしれません。
こういうWebサイトを見ると懐かしさを感じさせますね。
今も昔も変わらないWebサイトの存在
いろいろなWebサイトを見てみましたが、その中でも「Amazon」より変化の少ないサイトがありました。
みなさんも毎日使っているであろう検索エンジンの「Google」です。
日本のGoogleを見てみるとアーカイブに残っているのは、2001年からでした。
当時と今を比べてみましょう。
2001年当時
2015年当時
これはすごい・・・
今も昔も検索窓ひとつです。
中央に検索窓を一つだけ置いている企業がインターネット業界の中で頂点に立てるのだからすごい企業ですね。
Googleの事例を見てみると、ユーザーがもっとも求めているものを提供し続けることが大事なのだと分かります。
格好いいデザインや見せ方だけでは、うまくはいかないということです。
「そりゃそうだ」と思われるかもしれませんが、意外にも相談されるときによくあるのが「今よりよく見せたい」とか「他にはないデザインにしてほしい」ということをお話されるケースが多いのも事実です。
Webサイトをリニューアルすることも大事ですが、誰に何を提供してどんな問題を解決してあげるのかを見せることが一番なんだということがアーカイブからも学べたと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Internet Archivesを見ると、昔と今のサイトで大きく変わったものからあまり変わっていないものまで様々あったと思います。
自社サイトだけではなく、競合のサイトがどのような戦略でサイトをリニューアルしているのかもこのInternet Archivesを見ると分かることがあるかもしれません。
Internet Archivesの公式サイト(ウィキペディアより訳を引用)にもありますが、「大抵の社会はその文化、歴史遺産の保存を重視している。そのような資料が無ければ、文明はその成功または失敗から学ぶための手段も記憶も持てない。」と言われているように、過去の失敗や成功から学ぶというのは大事なことです。
是非、この機会に使ってみてもらえればと思います。
それではこのへんで。