ネット活用のシームレス化を考えるに辺り、運用者側も同一の管理画面を利用するなど一体的にサイトを運営していく事が求められます。
そこで今回は、1つのWordpressで複数サイトを更新できるようにするマルチサイト化の構築方法を紹介したいと思います。
マルチサイト化するメリット
マルチサイト化するメリットはズバリ「更新の手間が省ける」ことです。
通常WebサイトにWordpressを構築するとなると、1つのサーバー上に1つだけWordpressを導入してサイト管理を行うので、3サイト運営するとしたら、3つの管理画面、アカウントが必要になるため、管理画面へのログインや更新作業を複数こなさないといけないなど、手間が発生します。
そこで、マルチサイト化することで1つのWordpressで複数サイトへの更新作業ができるため、運用上とても便利になります。
マルチサイト化する際の注意点
マルチサイト化する上でいくつか事前に気をつけておかなければならないことがあります。
サブディレクトリかサブドメインか、複数ドメインかを見極める
運用する複数のサイトをどのように展開していくかでマルチサイトの構築方法が異なります。
以下「サブディレクトリ型」「サブドメイン型」「複数ドメイン型」3つの説明になります。
■サブディレクトリ型
http://tifana.com/
http://tifana.com/site1/
http://tifana.com/site2/
同一のドメイン内ですべて完結出来る場合は、下層のディレクトリにサイトを設置し、Wordpressを導入します。3つのマルチサイト構築方法の中で設定が最も容易です。
■サブドメイン型
http://tifana.com/
http://site1.tifana.com/
http://site2.tifana.com/
親サイト(tifana.com)を基に子サイト(site1.tifana.com、site2.tifana.comにも共通のWordpressを構築する方法です。
サブドメイン型でサイトを公開する場合は、ドメイン(tifana.com)とサブドメイン(site1.tifana.com、site2.tifana.com)が同じサーバ上のWordPressのディレクトリに転送される様に設定する必要があります。
また、DNSの設定が必要であり、マルチサイト化するにはドメインの設定ができることが条件となります。
■複数ドメイン型
http://tifana.com/
http://website.com/
http://design.com/
サブドメイン型は親子関係にあるドメインの構築でしたが、複数ドメインは全く別々のドメイン同士をマルチサイト化させる方法です。
サブドメイン型と同じくDNSの設定が必要になり、Wordpressのプラグインを利用しないと別ドメイン同士のマルチサイト化が出来ないため、設定作業は最も時間がかかります。
サーバーがマルチドメインに対応しているかチェックする
サブディレクトリ型であればWordpressが設置できるほとんどのサーバーでマルチサイト設定が可能ですが、サブドメイン型、複数ドメイン型のマルチサイト化は設定できるサーバーが限られてしまいます。
私もマルチサイト化の案件で1度サーバーの選定に失敗し、同一サーバー上で生成した複数のドメイン間でマルチサイト化が出来ないということがありました。
サーバー選定は構築する慎重に行う必要があります。
Webサイトのシームレス化でサービスの向上を狙う
マルチサイト化で短縮できた分の時間を、サイトの改善案やプロモーションのアイデアを考案する時間に当てれば、より良いサービスの向上、顧客の獲得に繋がります。
複数のサイトをマルチサイト化させ、運用を楽にしたい方々は是非お問い合わせください!