「ECサイトを運営しているが、リニューアルに伴ってスマートフォンにも対応させようと考えている。スマートフォンにも対応させたWebサイト作るのがいいのか、それともスマートフォン向けのアプリを作るのがいいのか、教えて欲しい。」
Web制作に関するお問い合わせで、例えばこのようなお問い合わせをいただくことがあります。
一般的にあるECサイトだとスマートフォン向けのWebサイトを展開している所が多いかもしれません。一方で、スマートフォンアプリでECを展開している所もやはりあります。
スマートフォンサイトとスマートフォンアプリでは利用ユーザーの動向が大きく違ってくるため、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解した上でWeb制作担当者は、戦略を立てていくことが重要です。
スマートフォンサイトのメリット
PCサイトで既に展開しているのであれば、業界の流れ的にスマートフォンサイトへの最適化、対応と言うのは必然的な流れになると思います。
PCサイトのリニューアルと同時にスマートフォンサイトも構築(レスポンシブWebデザイン)したり、既にあるPCサイトには手を加えず新たにスマートフォンサイトを構築したりするパターンがありますが、そのメリットを考えてみたいと思います。
SEM対策が有効に働き、検索エンジンからの流入が見込める
当たり前と言えば当たり前なのですが、スマートフォンサイトがあれば、PCサイトと同様にリスティング広告やSEOなどのSEM対策が有効に働きます。
それにより、検索エンジンからの新たな流入を見込むことができ、新規ユーザーの獲得を図ることができます。
特にレスポンシブWebデザインは、Googleも対応を推奨しており、検索順位にもプラスの効果があると言われています。
スマートフォンに対応したサイトを持っておくことで、アクセス数を増やし、サイトの売上アップに繋げることができます。
この点は、スマートフォンアプリに比べて優れていると言えます。
TwitterやFacebookなどのSNSで情報の拡散が見込める
スマートフォンで一番利用頻度や利用時間が長いと言われているのが、TwitterやFacebookなどのSNSです。
SNSではユーザー同士の口コミ(バイラル効果)が期待でき、SEM対策と同じように新規ユーザーの流入・獲得が狙えます。
このようなソーシャルメディアマーケティングと呼ばれるマーケティング手法を使えるのも、Webサイトつまりスマートフォンサイトを構築する大きなメリットです。
スマートフォンサイトのデメリット
次はスマートフォンサイトのデメリットを考えてみたいと思います。
リピート率が低い
サイトにもよりますが、スマートフォンサイトの場合、リピート率が一般的にPCサイトより低い傾向にあります。
スマートフォンでサイトを閲覧する時と、PCでサイトを閲覧するときでは利用シーンが異なります。
特にスマートフォンを使うユーザーは、一時的な情報検索としてスマートフォンを使っている事が多く、その場で情報が得られれば、それで離脱してしまい、リピーターにならないケースが多くあります。
その点、アプリの場合はインストールしてもらうハードルはありますが、一旦インストールさえしてもらえれば、スマートフォンサイトに比べてリピート率は高いです。
処理スピードや操作性
スマートフォンアプリでも特に「ネイティブアプリ」と呼ばれるアプリと比べると、スマートフォンサイトはページの表示スピードが遅かったり、操作性もウェブサイト特有のしがらみがあるので、アプリと比べるとどうしても劣ってしまいます。
まとめ
スマートフォンサイトの場合、PCサイトのいいところやノウハウを活かすことができそうですが、スマートフォンという端末ならではの課題はありそうです。
新規ユーザーの獲得や、マーケティング目線で見るとスマートフォンサイトを構築するべきという印象ですね!
みなさんも、Web制作時の参考にしてみてください。
それでは、後編ではスマートフォンアプリのメリット・デメリットを見て行きます。
関連コラム
スマートフォンサイト制作とスマートフォンアプリ制作、それぞれそのメリット・デメリット 後編