昨年急成長した「eラーニング」の市場規模、皆さんはどの程度把握していますか?
なぜ2014年に急激に発展したのか?
矢野経済研究所では、 2015年1月~3月の国内eラーニング市場について調査を実施した結果、次のような結果が判明したと述べています。
・2014年度の国内eラーニング市場規模は前年度比120.8%の1,665億円と拡大の見込
・B to B市場は堅調推移、B to C市場は大きく市場規模を拡大
https://www.yano.co.jp/press/press.php/001374
上記のような結果が出た理由として、以下の3つが要因だと考えます。
その1:モバイル端末の発展
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末の発展に伴い、いつでも・どこでも学習でき、マルチデバイスに対応できるeラーニングが望まれるようになりました。
移動時間や待ち時間に少し利用できるようにアプリ開発をしたり、自身が学習したデータを様々なデバイスで閲覧、共有できるようになりました。
その2:BtoCへの市場規模の拡大
今までeラーニングは企業の研修や学校の教材などのBtoB市場で利用されることが主流でしたが、BtoC市場は、通信教育、学習塾などの大手教育事業者による情報通信技術を使用した学習コースの導入により、経費削減やユーザーの増加を狙う機会が増加してきました。
いわゆる「赤ペン先生」を雇って受講者一人一人に多大な時間を費やしていたのが、
eラーニングを導入することにより大多数の受講者にまとめて情報提供でき、人件費を削減しつつも効率のよいサービスを提供できるようになったのです。
また、間違えた問題や受講した講座の履歴を残る事ができるため、
受講者の傾向講座を基にした次に受けるべき講座や購入すべき教材をサジェストしやすいといったメリットも有ります。
その3:コミュニケーションツールの充実
昨今SNSで情報を発信する、共有する、拡散する行動が多様化しており、
このeラーニングもコミュニケーションツールとは縁を切っても切れない関係にあります。
eラーニングを継続する上で長年課題となっている「モチベーションの維持」にコミュニケーションツールが一役買っているからです。
eラーニングは一人でパソコン等に向かうため、緊張感が保てずモチベーション(意欲)を持ち続けることが難しいと言われています。
確かに私も以前通信教材を受講したが三日坊主でやめてしまった経験があります。
監視する先生や共に頑張る同級生が居ないため、やる気が冷めやすいのです。
この問題に対応するため、講師にリアルタイムで質疑応答ができるコンテンツや、受講者同士のコミュニティページなどが展開されています。また、今ではeラーニングへのログインIDをFacebookやTwitterに置き換えることができ、連動して受講結果や講義の感想を共有、発信できるeラーニングシステムも存在します。
人々に活用されるeラーニングを構築するには
現在はeラーニングと言っても多種多様な教材が発展しています。
従来の語学やITなど資格取得に向けた教材や企業の社内研修用は勿論、絵画や料理などの娯楽に関するユニークなeラーニングも増えてきています。
我々制作側は、受講者が求めるニーズを的確に把握し、教材をメインに打ち出せるストレスのないプラットフォームを構築していくことが重要だと理解しています。
関連サービス
システム開発 (URL:http://www.tifana.com/service/system.html)