皆さんは、トレーサビリティという言葉を聞いたことがありますか?
言葉自体は、聞いたことがある方が多いと思います。
今回は、トレーサビリティとは一体何のことなのか?どういった事例があるのか?をご紹介していきます。
トレーサビリティとは?
wikipediaによると・・
“トレーサビリティ(英: traceability)とは、物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をいう。日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)とも言われる。”
ISO 9000では、「考慮の対象となっているものの履歴,適用又は所在を追跡できること」と定義されています。
つまり、対象とするモノ(食品や医療品、工業製品など)とその部品や原材料の履歴を確認できる制度やシステムです。
何となく、概要は分かりましたでしょうか・・?
次に具体的事例を見てみましょう。
Zの法則は自販機にはあてはまらなかった
トレーサビリティは、業界を限定するものではないですが、食品業界で話されることが多いです。
そのきっかけは、2003年に発生した狂牛病問題の対策で、農林水産省が同年に導入した「牛肉のトレーサビリティ」。
ここから、トレーサビリティという言葉自体もよく耳にするようになりました。
国内で生産された牛すべてに個体識別番号を付与し、管理者は出生・死亡などの届出が必須に、販売業者は仕入れ・販売等の記録を残すことが義務付けられました。
スーパーで買ったお肉のパッケージには、個体識別番号(又はロット番号)が表示されており、私たち一般消費者も、「その牛の品種や、いつ・どこで生まれ、育てられたか など」履歴を確認できるようになっています。
この、「履歴を確認できること」がトレーサビリティなのです。
web制作に関係するトレーサビリティ?
では、我々web制作会社が関わるトレーサビリティにはどんな種類があるのでしょうか。
1. 食品や、工業製品などのトレーサビリティ対応
webサイトでモノの生産履歴をユーザーが確認できるシステムを構築し、トレーサビリティ対応することができます。
2. 主にシステム開発におけるトレーサビリティ対応
要件~成果物(プログラム)までの過程が追跡できること、システム開発におけるトレーサビリティ対応もあります。
システム開発をオーダーしたクライアントが、どのように要件が設計になり、どのようにテストされてプログラムとなったのかを確認できるようにすること、ですね。
これによって、「どうしてこの仕様になったのか?」がクライアント担当者はもちろん、担当者の上司等も理解できるようになります。
ティファナでは、議事録や仕様書等のドキュメントが、トレーサビリティの取組みの一つとなるかと思います。
最後に
Web制作のプロジェクト期間は、1ヶ月という短期もあれば、1年以上かかる長期プロジェクトもあります。
長期で取り組む場合は、期間中に互いの担当者が変更することもままあります。
そのとき、ドキュメントが残っていないと、非常にやりにくいものです・・
みなさんも、自分の仕事の中で必要なトレーサビリティとは何か?を考えてみると面白いかもしれません。