シームレスとは日本語に訳すと「繋ぎ目のない」「一つの構造」という意味ですが、一言にシームレスと言ってもwebサービスにおけるシームレスの内容は様々にあります。
今回のコラムではシステムにおけるシームレス化、「SOA」という考え方についてその解説をさせていただきたいと思います!
SOAとは
SOAとは(Service Oriented Architecture)の略称で、直訳すると「サービス指向アーキテクチャ」となります。
SOAはサービスの集まりとしてシステムを構築する考え方であり、製品の名称ではありません。
一つ一つのサービスをパーツとして組み合わせ、一つの大きなサービスを作るという考え方になります。
SOAの必要条件として下記が挙げられています。
・業務上の一処理に相当する単位でソフトウェアが構成されていること。
・オープンで標準化されている技術仕様を用いてサービスのインタフェースが定義され、それに従った呼び出し、応答が可能であること。
・サービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を素早く構築できること。
(※ウィキペディア:サービス指向アーキテクチャより抜粋)
この必要条件を見ても内容が掴みにくいので、次項ではSOAの導入例を上げたいと思います!
SOAを導入するとどうなるの?
システムにおけるシームレスとは、システムの利用者が複数のサービス(業務)を一括して利用することができることです。
ここではコンビニエンスストアの商品発注を例に上げたいと思います。
1.商品の在庫状況を確認し、在庫状況のデータ登録を行う。(在庫管理)
2.不足があれば在庫状況からデータを出力して商品の発注。(商品発注)
3.商品が届けば再びデータの登録を行い数値の更新を行う。(在庫更新)
大きく分けると商品の発注は上記の3工程に分かれ、必要なシステムは在庫システムと、商品を購入するシステムの2つになります。
従来のシステムの場合、在庫システムの情報を更新し、在庫システムから不足した商品の情報を購入システムに打ち込んで発注、その後在庫システムに追加した商品情報を入力するという手間がありました。
ですがこの一連の工程をシームレス化することにより、一つのシステムを操作するだけで一元管理することができるようになるのです。
つまりシームレス化をすることにより、無駄な作業を削り、大幅に作業効率を向上することが出来るのです!
SOA導入のメリット
SOAを導入することのメリットとしては作業の効率化をするということはもちろんですが、一つ一つのサービスはパーツ化されているため、他のシステムを構築する際にも再利用することが出来ます。
これによりシステムの仕様に変更が必要になった場合でも、パーツを組み替えるだけでスムーズに再構築を行うことが出来るのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実はSOAという考え方は何年も前からあったものなのです。それが最近になって注目を浴びるようになったのはやはり企業同士の合併などが増え、利用していたシステムの連結が必要になる場面が多くなるようになったからかと思われます。
皆様にも是非、SOAを導入し、時代や環境の変化に対応できるシステム構築をご検討していただきたいと思います!