こんにちは小森です。
今回はWordpressを使ったCMS構築の料金見積もりについて書きます。
私はシステムセクションに所属しているので、
コンサルセクションの人間からよくCMSを導入するサイトの見積もりを作ってくれと言われます。
最近はWordpressが多いです。もちろんMovabletype等の他のCMSもたまにやります。
私自身もお客さんからCMSでのサイト更新の頻度と速度の向上、
コスト削減をしたいとの考えから、CMSを導入するのはどうかとお話を頂きます。
今回は、私の場合は大雑把にこう作っていますよというのを書くので、
「これを読めば見積もりができるようになる」といった内容の記事ではありません。
「こんな風に見積もっていますよ」というのが、少しでも伝わればいいなと思います。
私の見積もりの作り方
どの会社でもそうだと思いますが、基本的な値段設定はあります。
ティファナは料金表を掲載していて、そこには CMS(コンテンツ更新システム)導入 30万円~(参考)と書いてあります。
案件を進めていく中での要望対応や要件定義を含めるとそれぐらいは最低でもかかるので、
最低30万円というのは間違っていないです。
それ以下で仕事を受けることもできますが、いくつかの前提条件を積ませて頂くことになると思います。
例えば、予め入力できる項目が決められていて、デザインも決まった形で出てくるといった、
パッケージをノンカスタマイズで導入する内容になってくると思います。
それでは見積もり方法について書いていきます。
大きく3つの工程があります。
1.前提条件の整理
2.作業の洗い出し
3.工数の算出
前提条件の整理
まずは前提条件の整理です。架空の案件でやってみます。
※ざっくり箇条書き
□プロジェクト
お客さん、Web担当者がいない。Webのことは詳しくない
納期、4ヶ月後。
LAMP環境でOK
共通アカウントを使いまわしてサイトを運営する
Wordpressを使う ※お客さんが少しだけ触ったことがあるため
□CMS導入箇所
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□機能的な要件
なし
まぁこんなところでしょうか。
機能的な要件は、見積もり段階では無いことが多いです。
CMS導入箇所も決まっていないことが多く、「必要だろうな」という視点で出しています。
お客さんがRFPを作っている場合は、それを機能要件・機能外要件とします。
ちなみに、機能的な要件は、例えば複製機能が欲しいであったり、
公開予約機能が欲しいであったりなどです。
作業の洗い出し
大体の前提条件が理解できたら、次は作業の洗い出しをします。
WordPress
├インストール
├プラグイン導入
├カスタマイズ内容の策定
├カスタマイズ実施
└テーマ(デザイン)組み込み
├新着情報(トップページ)
├新着情報一覧ページ
├新着情報詳細ページ
├実績紹介(トップページ)
├実績紹介情報一覧ページ
└実績紹介情報詳細ページ
ユーザー画面構成の策定
├新着情報(トップページ)
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├新着情報詳細ページ
├実績紹介(トップページ)
├実績紹介情報一覧ページ
└実績紹介情報詳細ページ
動作検証
├Wordpress動作
├新着情報(トップページ)
├新着情報一覧ページ
├新着情報詳細ページ
├実績紹介(トップページ)
├実績紹介情報一覧ページ
└実績紹介情報詳細ページ
ざっくりこんな感じかなぁと。
見積もり段階では考えすぎても仕方がないので、ざっくりです。
工数の算出
最後に工数の算出です。
作業内容の洗い出しは済ませてあるので、あとはそれぞれの作業に誰が
どれだけ時間を使うのかを想像して、機械的に単価出します。
細かいところは省きますが、以下のような感じになりました。
・ユーザー画面構成の策定 10万円
・Wordpress関連 30万円
・動作検証 5万円
結果、総額40万円ぐらいになりました。
これはCMSとしてWordpressを導入するだけの金額になるので、
その他のページやデザイン作成が必要な場合は別途費用が必要です。
CMS構築の見積もりを書いてみて
ここまで書くのに3時間かかりました・・・(見積もり半分、文章の校正半分ぐらい)
大変でした。
別に大変ですと言いたいわけではないです。
いえ、やっぱり少し言いたいです。
ただ、「こんな風に見積もりをしていて、ざっくりではない、
しっかり考えられた見積もりを出そうとしていますよ。」と伝わればいいなと思います。