Web関連

WEB制作時のFTPトラフィックについて

こんにちはサーバーエンジニアの橋本です。

先日自宅で使っているノートPCが壊れてしまいました。
マシンの調子やハードディスクは全く問題なかったのですが、PCを閉じる際にボールペンか何かをはさんでしまったらしく(全く自覚がないのですが)気がついたら、液晶にヒビが入り完全に使えなくなってしまいました・・・。
自宅でPCが使えないのは結構不便(ちょっとした調べ物や知り合いとのやり取り等で利用しています)で、昨今契約しているサービスの更新等いろいろ出費が多く痛手ではあったのですが、しぶしぶ新しいPCを購入しました。
しばらくは出費を取り戻すための節約生活が続きそうです・・・。

さて、今回はネットワークトラフィックの節約についての話になります。

 

実は無駄だらけのFTPアップロード

FTP
WEBサイト制作に携わったことがある人、また自身でホームページを作ったことがある人であれば誰でも知っている言葉だと思います。
詳細は知らなくてもFTPソフトを使ってファイルをWEBサーバーにアップしたことがある人は多いのではないでしょうか。

このFTPソフトを使ったファイルアップロード作業、実はすごい無駄が多いことをご存知でしょうか。

FTP(File Transfer Protocol)は簡単に説明すると、コマンドを使ってサーバー上のファイルをコントロールするプロトコルです。ファイルのアップロード時、ダウンロード時にこのコマンドのやり取りが発生するのですが、そこに無駄なトラフィックが発生しています。

例えばファイルのアップロード時では下記のようなやり取りが行われています。

FTPソフト:「ファイルアップできますか」
サーバー:「ファイルアップできますよ」
FTPソフト:「ではファイルアップします」
サーバー:「わかりました」
<ファイル送信>
サーバー:「ファイル受け取りました」
FTPソフト:「わかりました」

このやりとりはアップするファイル1つ1つに対して行われます。
つまり、上記の例で説明すると1ファイルをアップするごとに、ファイルのデータ通信だけでなく、62文字分(124bytes)のデータのやりとりが余分に発生することになるのです。もちろんこのデータ量は1ファイルだけでは大したことはないです。
しかし、アップロードするファイルが100ファイル、1000ファイルと増えてくると、12Kbytes、120Kbytesと余分なデータがトラフィック上に流れることになり、無視できないデータ通信が発生することになります。(あくまで参考までの数値で実際はもっと通信データは大きくなります)

これが無駄なトラフィックになり、そのためアップしたいデータ容量以上のトラフィックが発生することになるのです。
データ容量は大したことないのに、FTPアップロードの際にやたら時間が掛かると感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

無駄をなくすFTPアップ方法

ではFTPアップ時の無駄をなくすにはどうすれば良いでしょうか?
それはアップするデータを一旦圧縮し1ファイルの状態でアップするということです。
そうすることで、FTPソフトとサーバーのやり取りが1回だけで済み、上記説明してきた無駄なコマンドのやりとり(トラフィック)が生まれなくなります。
アップロード後、解凍すれば圧縮せずにアップした場合と同じ結果が得られ、さらにアップ時間を短縮することができるのです。

いちいち圧縮したり、サーバー上で解凍するのは面倒くさいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこの方法、ファイル数が多ければ多いほどその効果を発揮します。
1点、この手法を使うにはサーバーにssh接続でアクセスできる(コマンドログインができる)必要がありますが、最近ではサーバーのroot権限が利用できるVPSサーバーやsshが利用できるレンタルサーバーも増えてきているので、ある程度の規模のサイトであれば試すことができると思います。

以前、とあるWebサイトの全データ(ファイル数が1万を越えるもの)をサーバーにアップロードした際、圧縮せずにアップしたら数十分かかったのですが、
圧縮してアップしたら、ものの数分で済んでしまったことがありました。そんなにと思われるかもしれませんが、それだけ劇的な効果があります。
ちょっとしたアップ方法の変更で、これだけ効果が出るものなので、この方法を知らなかったという方には是非オススメします。

いかがでしたでしょうか。
今回はFTPアップロード時の無駄と、その解消方法について説明してきました。もちろん、今回説明したFTPのアップロード方法の効果はケースバイケースではあります。
アップするファイルが10ファイル程度しかないのにいちいち圧縮すると、そのほうが時間が掛かってしまいます。
どちらを選択するか、その時、その状況次第ですが、多くのファイルをサーバーにアップしなければいけないWEB制作の現場でファイルのアップロード作業に数十分の差が出るのは大きいと思います。
この記事を読んでいる方で日頃からファイルのアップロード作業を多く行っている方がいたら、一度試してみてはいかがでしょうか。

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