こんにちは。デザイナーの小島です。
皆さんは「表記ゆれ」という言葉を聞いたことはありますか?
Web業界やライターさんであればもちろん聞いたことがあるかと思います。
今回はその「表記ゆれ」について、お話ししていきたいと思います。
1.表記ゆれとは??
1つの言葉で、複数の表現に分かれてしまい、表し方がバラバラになってしまっている状態のことを指します。
例えば、漢字とひらがなの部分で、漢字が全てもしくは一部分ひらかれていて表現がバラバラになってしまっているなどです。
漢字をひらくとは、漢字でも表現することができる言葉をひらがなで表記することです。
反対に「とじる」は、ひらがなを漢字にすることを指します。
難しい漢字などには、漢字をひらいてひらがなで表記することも多いでしょう。
2.表記ゆれの例
「申込」「申込み」「申し込み」「申しこみ」
「5か月」「5カ月」「5ヶ月」「5ケ月」
「車」「クルマ」「くるま」
上記のように、漢字、ひらがな、カタカナ、英語で同じ意味を持つ言葉でも、人や場合によって大きく異なってくることがわかります。
正直バラバラでも、意味は伝わります。しかし、これらの表現は統一することが重要です。
なぜ統一しなければならないのでしょうか?
3.表記ゆれを統一することのメリット/デメリット
■メリット
では、まず下記の文章を読んでみてください。
4/25のセミナーは5階の会議室で行います。PM1時になりましたら、5Fエレベーターホールにお集まりください。当日キャンセルはご遠慮願います。急遽不参加となる場合にも、参加人数の把握の為、4月25日当日の11:00までにご連絡下さい。
無断キャンセルが続く場合は、次回からのご予約が取りづらくなる場合がございます。本セミナーは、事前予約制となっております。申し込みを事前に済ませてからご参加ください。申込がない場合、当日参加頂けない可能性もございますのでご注意下さい。
どうでしょうか?
普段から気を配っている人なら、もちろん気づいていますよね・・・。
この文章の内容はさておき、表記がハチャメチャです。
「4/25」と「4月25日」
「PM1時」と「11:00」
「5階」と「5F」
「下さい」と「ください」
「申し込み」と「申込」
この文章が不正解ということではありません。どの表記も正しいものですし、意味はもちろんどの表記でも伝わると思います。
しかし、とにかく読みにくくはないでしょうか。
例えば時間の表記などに言えますが表現が違うことによって、読み手が読みにくくなり、また時間であれば間違って受け取ってしまうこともあるかもしれません。
その為、表記ゆれを無くすことは、読み手に取ってとてもプラスに働く要素だと言えます。
SEO対策に際し、表記ゆれについて念頭に置いておく必要があります。同じ意味を持つ言葉であっても、表記の仕方によって、検索順位に大きく変化が生じます。
検索エンジンの機能は年々向上している為、あまり気にする必要はないと思うかもしれませんが、
自分が発信するコンテンツに関して、表現を変えた時に、どのくらい検索順位が変わってくるのかは確認しておくとよいでしょう。
これは気持ちの問題かもしれません。皆さんがWebサイトを閲覧している際に、表記がきちんと統一されているサイトと、バラバラのサイトだったらどっちが良いでしょうか?
当然統一されている方が良いですよね。読んでいてすっきりはっきりまとまっていた方が、短時間で効率的に情報を入手することができると思います。ユーザー目線に立ったWebサイトを作るということが大切だと思います。
唯一のデメリットを挙げておきましょう。
まさに、「少し手間がかかる」それだけです。統一するために色々と手を入れるのは大変です。
しかし前述のように、ユーザー目線に立ったWebサイトにするために、表記ゆれを無くすようにしてもらいたいです。
4.表記ゆれを無くすためにやること
表記ゆれを無くすためにやることは、「リストを作ること」です
表でもメモでもなんでも良いので、決めた表記の方法を書き留めておくことが大切です。
そして、リスト化した際にはそのコンテンツ作成メンバーにきちんと共有しておきましょう。
特にこの表記ゆれは、多数のメンバーでコンテンツを作成することによっても多く発生する事象です。
人によって漢字のひらき方や表現の仕方は大きく異なります。自分では何となくいつものパターンで表記の仕方が決まっていたとしても、それは人によって異なってくるため、きちんと共有しておくことが大切です。
また、言葉をどの表現に統一するか決めるときには、インターネットで検索してみましょう。
検索結果から、一般的に利用されている言い回しを確認すると良いでしょう。
5.チェック方法
下記におすすめのチェックツールを記載しておきます。
●ExcelやWord等のoffice製品の『スペルチェックと文字校正』
●Google Chrome拡張機能
『文章校正と表記ゆれチェックツール』
●value Press
『プレスリリース校正ツール』
長い文章になってくると、目視で確認するのも難しくなってきます。
ツールや便利な機能を使って効率的に表記ゆれがないか確認するようにしましょう!!