毎日どこかで何かしらのセミナーが開催され、新たな情報、技術を学びたい方々にとっては、よりどりみどりの状態です。
中でも無料で開催されるセミナーは集客目的で行われることが多く、かく言うわたしもセミナー催行側として何度か講演を行ったのですが…。そこで得たノウハウをまとめてみたいと思います。
集客目的のセミナーを行うには
セミナーを開催して客集め!
色々な企業が一度は考える集客方法です。
ただ、実際にセミナーを行おうとした場合、どうすれば良いのか…
告知は?参加者を集めるには?場所はどうする?
ちょっと考えただけでも色々と問題が出て来ます。
名の知れた企業であれば、プレスリリースを打つだけで参加者を集められるかも知れませんが、通常はそう簡単な話ではありません。
一番手っ取り早くセミナーを開催するには、セミナー代行会社に依頼するのが良いでしょう。
セミナーの企画、催行会社集め、会場の用意、ターゲットとなる参加者集め、Web・DMなどの制作、配信、講演資料の制作、セミナー後のフォローアップなど全てを任せられます。
会場の広さ等によって料金はまちまちですが、40万~80万程度を1つの目安にすると良いでしょう。
セミナー代行を行う代表的な企業
ビジネスフォーラム
新社会システム創業研究所
宣伝会議
ターゲットメディア
テーマを決めて資料を作る
何よりも先に決めるべきは、どのようなターゲットに向けて、どのテーマでセミナーを開催し、どういった反応を得たいのか。
ここをよく考えなければいけません。
気を付けるべきは、「自社ブランディングしたい」のような茫漠としたテーマではなく、出来るだけターゲットを絞り込んだ、ピンポイントでセミナー参加者に刺さる内容にする事です。
内容がはっきりしていれば、参加者を集めやすく、セミナー後の反応も総じて良い物になります。
テーマを決めたら資料づくりです。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
良いサービスなので、出来るだけ細かく説明したい。
資料にもたくさん書き込んで、情報をあますことなく参加者に伝えたい。
こう思うのが人情という物ですが、現実はシビアです。
たくさん書き込まれた資料を読んでくれる参加者は皆無であると考えた方が良いでしょう。
細かい説明は眠くなってしまい、逆効果になる可能性もあります。
資料は出来るだけ要点をまとめシンプルな作りにし、テキストよりも写真やイラスト、図解を多く載せる方が注目を得られます。
ポイントとして、配付する資料とプロジェクターで表示する資料は別に作るのがベストです。
配付資料は更に極限までシンプルな物にし、極端な話、各項目のタイトルと、リード文、結論だけ書いてあるぐらいの物でかまいません。
これにより、手元で資料を読んでしまって話を聞いてくれない…と言った事を防ぎます。
話す練習・人に聞いてもらう事
資料が完成し、それを元に自分自身でしゃべりながら練習し、時間配分も考えて問題ないレベルになった!後は本番を待つだけ…。しかしここに落とし穴があります。手元で小声で練習してもほとんど意味はないのです。
私自身、コレで失敗したことがあります。
本番の前に必ず聴衆を複数人見繕って、セミナーのシミュレーションを行ってください。
プロジェクターを用意し、PCを操作しながら、それなりの声量で聴衆に語りかける。手元でごにょごにょ練習するのとは全く勝手が違うことに気がつくと思います。
また、練習に参加してくれた人からのアドバイスを良く聞き、内容に活かす事も重要です。
自分で資料を作って話すと言う作業は、思いの外独りよがりな内容に偏りがちです。
自分では気づけない部分がたくさん出てきますので、それらを再度全て内容に反映し、最後にもう一度シミュレーション。
これで準備万端です。
セミナー本番、力を出し切りましょう。
セミナー後
セミナーを行った後、アンケートなどで参加者の反応が得られます。
あるいはその場で名刺交換をする機会があるかもしれません。集客のためのセミナーですので、セミナー後のフォローアップは最重要です。
セミナーの運営代行会社から顧客リストをもらえるはずですので、アンケートと合わせて興味を持ってくれた参加者に対するメールでの連絡や資料送付、MAでナーチャリングも合わせて行い、顧客獲得に努めましょう。