PDCAがうまく回らない理由
以前のコラムで、WebサイトにおいてPDCAを回す事がいかに重要か、を紹介しました。
今回は、実際にPDCAを回すときの注意点を、失敗例を元に紹介します!
PDDD
Plan(計画) → Do(実行) → Do(実行) → Do(実行)
効果検証をしないで、ひたすら同じ事をやり続けているのがこのパターンです。
「プラン通りの結果が出ないので、効果が出るまでやり続ける」
「Do(実行)を真面目にやっていない」
といった場合に多く見る状態です。
これだと、いつまで経ってもゴールに向けた改善のサイクルを回す事ができません。
また、Web担当者が前任のやり方や会社のセオリー通りの業務を盲目的に続けている場合も、手段が目的と化して、本来のWebサイトのゴールを見据えた動きができなくなります。
改善の処方箋~ゴールの再確認をしよう
PDDD状態を解決するには、チーム内で常にゴール・目的の再確認を行うことが大事です。
ポイントなのは、手段を変えるのを恐れないことです。
Do(実行内容)はあくまでゴールに近づくための手段です。もっと費用対効果の良いやり方や、ゴールに近づく方法があるかもしれません。
すべては「ゴールのために行っていること」ということを、チーム内でも認識統一しましょう。
PDPD
Plan(計画) → Do(実行) → Plan(計画) → Do(実行)
計画と実行が繰り返され、手段は多様化するものの、効果検証が行われず、現場が疲弊するパターンです。
「なぜうまくいかなかったか?」の検証が行われないため、何回も失敗するのがこのパターンの特徴です。
成功要因の検証も行わないため、どうしてうまくいったのかのナレッジも溜まりづらいこのタイプ。
数打ちゃ当たる戦法という考え方もあるかもしれませんが、できれば無駄なリソースをかけずに改善を行いたいものです。
改善の処方箋~チェック日を決めよう
PDPD状態を解決するには、Plan(計画)段階で効果測定日をきちんと決めておくことが重要です。
効果測定日になったら、目標数値にどれだけ近づいているのか?を測定します。
思うような効果が出ていない場合は、実行方法に問題があるのか、目標数値が適切でないのか、検証を行います。
その手段が正しいかどうかをきちんと検証することで、次のアクションの精度も格段に上がります。
PPPP
Plan(計画) → Plan(計画) → Plan(計画) → Plan(計画)
計画ばかり行い、実行が伴わない状態。
意思決定に時間がかかる企業に多く見られるパターンです。
また、計画を立てる事に満足してしまい、「いつ実行するの?」が話し合われない場合にも起こります。
Webサイトの世界は日進月歩ですから、数か月・何年も改修されていないWebサイトは、そのうち陳腐化していくことでしょう。
改善の処方箋~小さなことから実行しよう
この場合は、Do(実行)の障壁を出来る限り取り除くことが必要です。
現状のWebサイトは、古いし使い勝手も悪いし、顧客からの評判も悪い。更新システムも入れたい・・など、問題点が多すぎて、どこから手を付けて良いかわからない場合。
そんなときは、現状の問題をブレストで洗い出し、優先度付けをします。
問題に対する工数・費用・期間や難易度などをセグメンテーションし、「優先度が高く、工数のかからない」ものから着手してみることをおすすめします。
まとめ
正しくPDCAサイクルを回すためには、下記3つが重要と紹介しました。
・ゴールの再確認(手段を目的化しないこと)
・効果測定日の設定
・問題の優先度付け、スモールスタート
みなさんも、ぜひ意識してみて下さいね!
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