技術の進歩は多くの作業を自動化してくれますのでとても便利です。
自動化を意味する「オートメーション」。馴染み深いところではオフィスオートメーション(OA)やファクトリーオートメーション(FA)があります。ホームオートメーション(HA)というのもありましたね。
OA化は業務効率や確実性を高めてくれました。FAは高速化や不良割合の低減、品質の均一化という恩恵を与えてくれています。
早い、安い、うまい?が注目される自動化ですが、一方でこの技術が軍用として扱われるととても危うい状況になります。
さて、自動化はどこまで進歩するのでしょうか?自動化が及ばない領域は果たしてあるのでしょうか。
昨今の自動化ブームを見ていきたいと思います。
自動運転とドローン
自動車の自動運転技術は、ここ最近特に短期間で進歩した分野になります。
各社とも独自に技術を競っていますが、気になるのはやはりグーグル社です。
なんと、ハンドルやペダルがないのには驚きです。
SF映画であったような、空を舞う自動車にはハンドルなどはなかったような気もしますが、まざまざとリアルに見せられるとドキドキして乗るのすらためらってしまいそうです。
自動車の変速機も、一昔前はMT(マニュアルトランスミッション)が普通でしたが、今はほとんどがAT(オートマチックトランスミッション)ですね。
これも自動化のひとつといえます。
自動運転に近しいものとして、無人運転としてのドローンがあります。
何かと物議をかもしだし、急速に法規制が整いつつあるドローンですが、そもそもは第一次世界大戦後に開発された無人航空機が始まりのようです。
ドローンも軍用として使われることは良くありませんが、火事や災害時の危険地帯を調査したり、低予算で航空写真を撮るなど、使い方によってはとても有益な技術です。
便利な技術ほど、諸刃の剣ですので、使う側が良心をもって取り扱ってくれることを切に願います。
話は戻りますが、自動運転技術が進歩すればするほど交通事故も少なくなり、人災でもある高齢者による逆走行事故などもなくなっていくことでしょう。
今、MA(マーケティングオートメーション)が熱い!
自動化の波は営業現場でも起きています。
成約にいたるまでの営業プロセスを自動化しましょう、というものです。
背景として、ネット技術(WebやメールのIT技術)の進化があります。
成約(購買)にいたるまでの意思決定プロセスでは、代表的なものとしてAIDMAがあります。
その存在に気づき(Attention)、興味をもち(Interest)、欲しいと思い(Desire)、記憶して(Memory)、購買に至る(Action)というものです。
これはネット技術がない時代のことですが、ネット時代になるにつれ、このAIDMAはAISASという表現に変わってきました。
その存在に気づき(Attention)、興味をもち(Interest)、検索して(Search)、その場で購買に至り(Action)、共有する(Share)というものです。
販促も店頭での呼び込みやチラシ配布などから、ネット広告やメール配信に変わってきています。
ネット技術の特徴のひとつに、ユーザーを特定しやすいというものがあります。
この特徴を活用し、ユーザーの興味度合いに応じて商品(Webページ)の見せ方を変えたり、配信するメールの文章を変えたりしていきます。
リアルな世界でいうところのお得様扱い、おもてなしを擬似的に展開しようという試みです。
AISASのAISまで(願わくはAISA)までを自動化してしまおう!というこのMA(マーケティングオートメーション)。
もしかしたら、既に皆さんもその輪の中にいるのかもしれませんね。