サービス・新技術

医療従事者を救うのは、ロボットだというハナシ

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こんにちは。
緊急事態宣言解除後の今も、コロナウイルスの感染者は依然として毎日確認される状況が続いています。
日々感染リスクと闘いながら、現場で働く医療従事者には感謝してもしきれません。
さて、日本は高齢化社会の渦中におり、医療の現場は以前から大変な立場ではありましたが、コロナウイルスの発生により、現場からみても私たちからみても一層大変な状態になっております。医師不足、院内感染リスク、重労働と挙げられている問題は予想以上に深刻です。
日本だけでなく、海外でもコロナショックにより医療に対する問題点がいくつも出てきたと思います。
今回は、医療の新しい変革がどういったものになるかを考えながら、どんな解決手段があるかを考えてきたいと思います。

“触らない”診察、医療ロボット

コロナショックにより最も医療の現場で変化したこと、やはり院内感染リスクを抑える意識であると考えます。
しかし、病床が増えるほど医師や看護師はより広い範囲で患者と接触せざるを得ないため、いくら完璧にリスク回避の行動をとっても確実とは言えないのが実情です。
集団感染【クラスター】を発生させれば、今度は病院の経営危機に直行するとてもやっかいな問題ですよね。
そうした状況で今急激にニーズを増やしているのは、「医療スタッフのロボット化です」
薬品の運搬や検温、診察はロボットを病床に向かわせ、ドクター・トゥー・ペイシェント(D to P)を全てカメラ越しに遠隔で行うということで、患者との接触機会を大幅に減らすことができます。
アフリカでは、ルワンダのコロナ治療センターで患者の体温を測定したり、マスクを着用していない人への警告などを行う医療ロボットが配備されています。他にも、デンマークのロボティクス会社が制作したウイルスを抑える紫外線を照射しながら巡回するロボットが開発されており、後者は中国、武漢市の病院で2000台を発注したほか、50か国以上で導入が決定しているとのことです。院内を人が巡回する仕事をロボットが受け持てば、個人の感染リスクを押させるだけでなく、より重篤な患者への対応、医師たちのプレッシャーの軽減などその効果は単なる業務量改善にとどまりません。
このように直接ではなく間接的に医療に従事する「遠隔医療」は、日本でも続々とロボット製品を発表しています。
職場、施設の安全な環境と医療従事者への負荷軽減のために、今すぐにでも導入が急がれています。

病院に行かなくても診察可能、5Gを用いた遠隔医療

遠隔医療の可能性は、医療スタッフのロボティクス化だけではありません。
今年4月にスタートした5Gサービスは、従来の通信技術よりも大容量・低遅延が特徴です。
これにより、地方の人口が少ない町からでも、首都圏の医師による専門的な診察が行えるという取り組みを、実は2017年ごろから5G導入に向けて準備してきました。
山間部で暮らす人たちにとっては、最寄りの診療所に行くのに1時間かかることも珍しくないため、診察を受けるのにも一苦労です。
そこで、5Gによる高速通信技術と、4K画質によるエコー検査や患部の撮影を行い、かつ複数の医院と情報を共有しながらリモートで患者の診察を行うという実証実験が行われました。これにより実際に病院に行くよりも早く、しかも正確に状況を把握することによって、医療スタッフを現地に派遣や患者とのコミュニケーションなどその後の対策を今までよりもスマートにこなうことができるメリットがあります。
日本全国どこにいても高い水準での診察を行い、地域ごとの医療格差をなくすことが、5G通信によって現実のものになりそうです。

オンラインで患者に手術する?

ずっと以前から開発が続けられている、「遠隔手術」をご存知でしょうか?画像診断装置の高精細化と5Gの技術革新を経て、手術の遠隔操作が実現できる日も確実に近づいています。
考えられるシチュエーションでいえば、医師の少ない離島で極めて大きな手術が必要になったとき、医師が現場に向かわずオンラインで手術室に入り、ロボットアームを伝ってメスを扱うといったことも可能です。もちろん、命を扱う仕事である以上確実に使用が可能か、また患者への説明も必要なためすぐに導入されるものではないにしろ、医師不足の中移動コストを大きく抑えることに貢献している素晴らしい技術であると思います。

遠隔医療の今後の課題

遠隔医療は、今回のコロナショックのような未曽有のパンデミックの対応策や、医療格差の解決、医療従事者の負担軽減など、実用レベルで必要が迫られる、今後の医療にとって必ずなくてはならないものだと思います。
しかし、患者からの理解や、ほかの業界よりもミスが特に許されない場所であるため、完全導入までには課題が残ります。
そのため、まずは医療設備のロボティクス化など「人がやらなくてもいい仕事」から少しずつ有用性を証明していくのが今のフェーズではないでしょうか。
医療従事者・患者双方が機械による医療を受け入れ、それが当たり前に稼働することで、遠隔医療が初めて現実のものになると信じています。

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