サービス・新技術

「モノ」から「コト」へ。変わる購買理由。

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冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビが「三種の神器」と呼ばれる1950年代、庶民の憧れのモノ・努力をすれば手に入るモノとして、三種の神器を皮切りに徐々に家電商品が普及していきました。
自分の生活を豊かにしたいという考えから、モノにお金を使うということが当たり前でした。

しかし、時代が進むとともに、モノを買うという考え方にも変化が出てきました。
例えば、40代50代の男性は、自分の車に好きな人を乗せてドライブに出かけるという夢に向かって、一生懸命お金を貯めて車を購入した方も多いでしょう。
一方で、自分の車を持ちたいという若い人たちは、年々減ってきています。
インフラが整ってきている現代では、車を必要とする意味を持たないというのが若い人たちの考えです。

それでは、今の時代ではどういったものにお金を使っているのでしょうか?

モノ消費からコト消費へ

時代が進み、いろいろなモノが生み出されてきました。今では、あることが当たり前というものがほとんどでしょう。なので、欲しいモノがなくなってきたという人が出てきています。
そう人たちは、次に体験することにお金を使っていきます。

つまり、「モノ消費」から「コト消費」になってくるのです。

モノ消費とは、実際に商品を手に入れるための購買行動で、モノ自体に価値を見出します。
コト消費とは、商品やサービスなどの体験を通して購買行動を起こすことで、体験に価値を見出します。

実際に、どのような体験にお金を使っているのか見てみましょう。

リアル謎解きゲーム

一番わかりやすい例でしょう。
謎解きゲームは、インターネットサイトで与えられたヒントをもとに暗号や謎を解き明かしながらクリアを目指すものがほとんどでした。2000年代後半にリアル謎解きゲームが登場し、現実世界で自分自身が謎を解いてクリアを目指せるということで話題となり、今でも人気のアトラクションです。
自分の体で体験ができるという珍しさと楽しさがユーザーの心をつかんだといってもよいでしょう。
最近では、アニメやドラマなどのコラボレーションなどもあり、その世界観を体験できることも魅力的ですね。

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カフェ

カフェといっても普通のカフェではありません。
猫カフェや犬カフェなど、動物をメインとしたカフェは、動物たちと触れ合うという体験を通して、楽しんだり癒されたりできます。さらに、フクロウカフェや爬虫類カフェなど、普段触れ合うことのできない動物を楽しむこともできるので、来店目的がカフェに行きたいから動物たちと触れ合いたいに変化したモデルです。
ひと昔、話題となったメイドカフェも、そこの雰囲気とサービスを楽しむという体験ができるから伸びたカフェでもあります。

DIY

最近、テレビなどでDIYという言葉をよく聞きます。
「do it yourself」の略で「自分でやる」の意味です。家具・インテリアなどを店で買うのではなく、一から自分で作るいわゆる日曜大工の意味が強いです。
普通に買えば終わるモノを自分で材料を集め一から作っていくことに価値を見出しています。
自分で作ることで、設計から組み立て、完成まで一連を体験できるので、達成感を得られるということが一番のメリットでしょうか。

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インバウンド向けのサービス

外国人旅行者向けのサービスとして、着物体験、人力車、工芸品作成など日本の文化に触れたサービスの需要も多くなっています。
インターネットや情報誌、テレビなどのメディアを通して日本の魅力が紹介され、実際に自分で体験をしたいということです。
日本への外国人旅行者は、年々増えてきていますので、外国人旅行者向けのコト消費はさらに需要を伸ばすことができるのではないのでしょうか。

ほんの一部の例ですが、ほかにも子供向けのアウトドア体験など、コト消費は数多くあります。

情報によって人々の心は動かされる

前述で、欲しいものがなくなってきたから、体験にお金を使うといいましたが、私はもう一つ理由があると思います。
それは、SNSの普及です。TwitterやFacebook、インスタグラムといった誰でも情報発信できるSNSは、逆に情報を取得できる環境でもあります。
例えば、「インスタ映え」という言葉が流行りましたよね?
自分の体験をキレイに写真に撮って、インスタグラムを通して写真をアップしていくことです。
誰かの情報を見て、自分の実際に写真を撮りたい、体験してみたいという衝動につながるわけですから、SNSの力はすごいものだと思います。
原宿などのお店では、商品を買って写真を撮るというユーザーに対し、撮影スポットを準備するという対応をし、さらに売り上げを伸ばしたところも多いそうです。

いかにSNSの情報をもとに戦略をあげていくのかというのも今後必要になっていくでしょう。

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これからのコト消費

新型コロナの影響で、外出が減ってきておりコト消費の需要が減ってきているように見えます。
しかし、コロナが終息した後はどうでしょうか?コロナの影響でなかなか外出ができなかった、ゴールデンウィークも楽しめなかったという人が多いですから、外出でお金を使う人が多くなるでしょう。
そうなると、思い出を作りたいということで、コト消費にお金を使う機会が増えるわけです。

今を考えると苦しいかもしれませんが、未来を見据えて戦略を立てると、よい結果を生み出すことができるのではないでしょうか。

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