AI関連

今さら聞けないAR、VR、MR

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STAY HOMEが叫ばれている2020年5月。家の中では「ポケモンGOが外でできない」といった声や、毎日の家事疲れから「現実逃避したくなっちゃうわよね」といった声が聞こえてくるような日々が続いていたのではないでしょうか。
ふと、ポケモンGOはAR技術が使われていて、現実逃避はVR技術で叶えられるのだろうか?などと思ってみたりしました。。。
そこで、今回は、ややもすると混同しがちなAR/VR/MRについて触れてみたいと思います。後半ではAR/VR/MRとAI技術が融合することの可能性についても考えてみます。

AR、VR、MRを整理してみよう

大きくて特徴的なゴーグルをかぶることで体験できる「VR(仮想現実)」については、多くの方がニュースなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。
このVRとよく似た言葉に「AR(拡張現実)」や「MR(複合現実)」というものがあります。いずれの言葉にもR(Reality)がつくのですが、これらはどのような違いがあるのでしょうか。

まずはVR(仮想現実)から

VRは「Virtual Reality」の略で、「仮想現実」と表現されています。
コンピュータによって作り出された仮想世界は、あたかも現実にいるかのような世界観になります。VR用のゴーグルを装着すればどこを向いてもVRによって作り出された世界を体験することができるのです。
ゲームなどのエンターテインメントのみならず、いながらにして遠隔地の物件を見て回れるバーチャル内覧会など、ビジネスユースとしての活用も進んでいるところです。

次にAR

ARは「Augmented Reality」の略で、「拡張現実」と表現されています。
現実世界にCGで出来たキャラクターなどの情報(仮想物)を重ねて表示するものです。現実世界に仮想物を反映させる(現実世界を仮想物で拡張する)技術になります。
VRと異なり、ARはあくまで「現実世界が主体」ということですね。
ARもVR同様、ポケモンGOに代表されるエンターテインメントのみならず、通販サイトで家具を購入して自分の部屋に設置した時、どのような見栄えになるのかをスマホ画面を通して確認するといったようなビジネスユースとしても活用が進んでいます。

最後にMR

MRは「Mixed Reality」の略で、「複合現実」と表現されています。
仮想世界の情報を現実世界に重ね合わせて体験できる、仮想世界と現実世界を融合させる技術です。
MRはARとは逆で、主体は仮想世界になります。仮想世界に現実世界の情報を反映できるため、仮想空間で現実に存在する物体に近づいたり、触ったりといったことができます。
活用法としては、建設予定のビルと同サイズの仮想空間に実物大の3Dデータを重ね合わせて表示し、その収まり具合を様々な角度から関係者全員で確認するというものが挙げられます。

VR×AIは最強のタッグ?

AI(人工知能)は、その精度をあげていくためにビッグデータをもとに学習していきます。このビッグデータからAIが学びを得るためには膨大なデータ量と時間を要します。
大まかに言ってしまいますと、ディープラーニングでは高精度で半ば自動的にAIは学びを進めていきますが、学びの元データは現実的に発生したもの、または発生するであろうと思われているものが対象となっています。
そこで、現実にはあまり発生しないけれど、その可能性はあるため学ばせておきたいことや、人が予想しきれていないことをVRで可視化し、あらゆる角度から分析、それをAIが学んでいくとしたらどうでしょうか。
一点の誤りもないAI頭脳が出来上がりそうです。末恐ろしく思えてきますよね。
確かに、音声をはじめとするアナログ的な表現(受け手がアナログ的な受け取り法を期待している表現)やコミュニケーションでは、まだ人間に一日の長がありますが、将棋や囲碁の分野でも既にAIに人間が勝てないように、デジタルの表現でまかなえる分野であれば、今以上にAIが人に代わって物事を判断していくことでしょう。
また、最近の研究では、AIとARを組み合わせると、「味覚を錯覚させる」ことができるかもしれないという研究結果も出てきています。
嫌いで本来は食べられないけれども、体質を改善するために摂る必要がある食物がある場合などでは重宝する技術なのかもしれません。
AIに必須となる学びの場にVRやAR、MRの技術がからめば、これこそが最強タッグとなるのではないでしょうか。

ちょっと先をいってみよう、SRとXR

AR、VR、MRのご紹介をしてきましたが、最後に、この言葉を知っていればちょっと玄人っぽいかも?というものをお伝えしたいと思います。

SRとは

SRとは「Substitutional Reality」の略で、「代替現実」と表現されています。
ヘッドマウントディスプレイを装着し、現実世界に過去の映像を移し替えることで、昔の出来事があたかも今、目の前で起きているかのような錯覚を引き起こさせます。
SRはまだ実験段階の技術ですが、この錯覚技術を生かして人間の認知や心理に関わる実験にも活かせるのではないかと注目されているところです。

XRは総称です

XRとは「X Reality(クロスリアリティ)」の略で、VRやARのように技術そのものを示す用語ではなく、VR、AR、MR、SRといった技術を総称した用語になります。
仮想現実と聞くと映画「マトリックス」を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
XRの発達は、仮想世界だけの話ではなく、現実世界そのものの拡張を経て、現実世界と仮想世界との真の融合への架け橋になるものなのだと感じています。

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