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ストレスチェックはAIで

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ストレスチェックが一定規模の事業所(従業員50名以上)に義務付けられておよそ3年経ちます。
労働安全衛生法の改正(2014年6月25日公布)によるものです。

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(出典:「ストレスチェック制度の概要の流れ」厚生労働省)

働く人のいる組織では、そのパフォーマンスを左右する従業員のモチベーションが組織の目的や目標の達成レベルに
大きな影響を与えます。一般企業はもとより官公庁、大学や各種学校、病院や老人ホームなど非営利組織でも同様です。

昨今、このストレスへの組織的対応をAIの活用によって効果的に実施しようとする試みが多く始まっています。
その事例や効果を整理し、人をとりまくストレスへの接し方を考えてみたいと思います。

ストレスとは|ストレッサーとは

ストレス(stress)の元々の意味は、物理学の物体に加えられる圧力や外的圧力に対する弾性体内部の反発力を示す、
圧力、応力、張力のことでした。それが、カナダの生理学者ハンス・セリエ(Hans Selye)が、
1936年英ネイチャー誌に「ストレス学説」を発表したことから生理学的な意味で用いられるようにもなりました。
ハンス博士は、ストレスを「外部環境からの刺激によって起こる歪みに対する非特異的反応」、
ストレッサー(stresser)を「ストレスを引き起こす外部環境からの刺激」と定義しました。

このストレッサーを明らかにしないとストレスも解明できません。ストレッサーの種類は大きく3つあります。

(1)物理的ストレッサー(気温や湿度、外的環境など)、(2)化学的ストレッサー(薬、酸素濃度、大気汚染など)、
(3)心理・社会的ストレッサー(戦争、人間関係、職場環境など)があります。
PTSD(post-traumatic stress disorder:外傷後ストレス障害)は戦争や災害などで極度の緊張状態の中から生まれる
外傷性ストレッサーで精神的後遺症として残ります。

ストレスのメカニズムは、

ストレッサー→認知的評価(対応)→ストレス反応(身体、行動)

のプロセスを経て起こります。

認知的評価は、ストレッサーを認知・判断する心の働きで、この基準は自分の力で対処できるか否かによります。
ですから、認知的評価は個々人によりまた大人と子どもでも大きく違い、
同じストレッサーがあってもストレスになるかどうかが一定しない要因です。

ストレス解消には原因の特定から

このストレッサーの特定をするのが、ストレスチェックです。
厚生労働省は「ストレスチェック制度 導入マニュアル」を作っています。
57項目のチェック項目も用意されていますが、必ずしもこの項目に従わなければならいない義務は発生しません。
要はストレスの原因が特定できれば良いのです。

各事業所とも厚生労働省の基準に従って、ストレスチェックを実施していますが大きな弱点をもっています。

それは「時間がかかる」と言うことです。

アンケート形式やWebでの回答でも、結果と分析に多大な労力と時間を費やしているのが現状です。
海外からの労働者も増えています。その場合には日本語以外でもチェックシートを準備し
外国語のWebサイトを作らなければなりません。分析結果のフィードバックも多言語対応が求められます。

ストレスはストレッサーの変動で常に変化しています。ストレスチェックではストレス解消はできません。
現状の問題点を抽出するだけでソリューションは示されません。問題点が明らかになって、
はじめて職場環境の改善やカウンセリングに入れるわけです。

結果がでるまでは放置状態ですから、もし何かあってもその裏付け資料にしかならず問題解決にはつながらないわけです。

AIの活用でストレスと上手に付き合う

そこでAIの登場です。

AIがストレッサーの分析をすすめ、結果についてデータベース化してその内容を「機械学習」しながら精度をたかめます。
結果の可視化もすすめ、産業医やカウンセラーに的確な情報提供も迅速に可能にします。人的介在箇所が少ないため、
個人情報保護も徹底され匿名性の担保も得られます。

AIはさらに、カウンセリングの領域にも進出しています。産業医やカウンセラーにかかったことのない人にとっては、
そのこと自体が大きなストレスになってしまいます。その点、AIには緊張しません。アメリカの医療現場では、
人間のカウンセラーではなくAIに相談したい人が出てきているといいます。人間のカウンセラーには限界があります。

長時間のカウンセリングでは時として判断も誤るでしょう。
体調不良や気分が優れない時もあるでしょう、それが人間ですから。
そんな時もAIであれば、客観性が保持できるだけでなくクライアントも遠慮なく相談できるでしょう。
年頃の青年がもし美人のカウンセラーに会ったら、まともなカウンセリングが成立しないのは誰もが容易に想像できます。

ストレッサーの排除は絶対にできません。それはストレスの発生源(認知的評価)が心の内にあるからです。
ですから、ストレスには上手に付き合うしかないわけです。この時には数多くのアドバイスが有効です。

その有効なアドバイスをAIが整理し最適なユーザーインターフェースで対応してくれれば
ストレス軽減に一躍かってくれます。人によってはスマートフォンのチャットボットが良い場合もあるかもしれません。
あるいはイヌ型ロボットやネコ型ロボットが良いかもしれません。

まとめ

ストレス社会とも言われる現代社会。その原因を解明し対策や早期のカウンセリングが
働く人のメンタルヘルスの改善にも企業や組織の業績向上や労働生産性をあげることにもつながります。
誰でも気持ちよく働け、良好な人間関係を願わないはずはありません。

AIを利用したストレスチェックやメンタルヘルスの機能を多くの企業が提供をし始めました。

上司や同僚に相談できないことも意外にAIには相談できるかもしれません。
何らかの情報発信をしなければ問題解決はすすみません。その一躍をAIが担う時代になってきました。

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